意外と知らない『羽毛布団』のお手入れの仕方

布団にはある程度のお手入れというものが必要で、それは羽毛布団も変わりません。
しかし毛布やシーツなどとは違って、羽毛布団のような洗濯機でそのまま洗えないもののお手入れ方法を知らない人は意外と多いようです。
せっかく高い羽毛布団を買っても、何の手入れもせずに使っているとダメにしてしまうこともありますから、日頃のお手入れで長く使えるようにしてみてください。





羽毛布団を干すのは簡単
羽毛布団の場合、干すというお手入れは非常に簡単です。
羽毛布団自体には優れた吸湿・発散性がありますから、他の掛け布団のように頻繁に干す必要はありません
とはいえ湿気ってしまうこともありますし、日光消毒のためにも月に2回程度あまり長くない時間、天日干しするというお手入れをすることをおすすめします。
干す際にはカバーをかけたままにするか、カバーを洗濯しているようであれば上から軽く直射日光が当たらないように布などをかけてください。
羽毛布団は直射日光が当たることで劣化してしまいます。干し終わった後には布団たたきは絶対に使わないようにしましょう。お手入れとは真逆の「羽毛布団を傷める」ことになってしまいます。


羽毛布団の収納方法
羽毛布団を収納しておく際には、十分に乾燥させてから収納してください。
もし汚れが目立つ場合には、丸洗いすることをおすすめします。
また、収納の際には上に何か置いてしまうと羽毛の羽が折れてしまうことがありますから、上から更に荷物を乗せるといったことは避けましょう。
ケースに入れるなどすると収納しやすくなります。



羽毛布団の暖かさを保つ方法
羽毛布団はクリーニングすることで、羽毛を再生することが可能です。
ただしあまり頻繁に洗うようなことはせず、数年に1度程度に留めておきましょう。
また部分的に洗う程度であれば自宅でのお手入れでも対応可能ですが、丸洗いをするような場合には専門の業者にクリーニングを依頼することをおすすめします。
羽毛自体は水に強いのですが羽毛を包んでいる生地がよれてしまい羽毛が飛び出しやすくなってしまいますし、特殊加工をしているものもありますので自宅でのお手入れには限界があります。
クリーニングでも羽毛のフカフカ感が戻ってこない場合は、羽毛の追加や入れ替え(リフォーム)も可能です。飛び出してしまい羽毛の量が減ってしまった、暖かくなくなってしまったなど気付くことがあれば、羽毛布団の打ち直し時期かもしれません。
おおよその目安としては10年程度です。


羽毛布団の使い方
こちらはお手入れの方法というよりも日常的な使用法についてです。
まず、カバーは必ずかけて使うようにしてください。カバーをかけて使わないと表面の生地が傷みやすくなり羽毛が飛び出す原因ともなりますし、長く使えるものですから早々に汚さないよう心がけるのが良いでしょう。
真冬などになって暖かさが足りない場合は、毛布などは羽毛布団の上からかけるようにしましょう。
毛布を下に重ねてしまうと羽毛が体にフィットしなくなり、隙間が出来てしまうため羽毛布団の保温性を十分に得ることが出来なくなってしまいます
ただし、あまり重いものを使うと羽毛布団の厚みが減ってしまいます。