寒い季節の朝は特に、布団のあたたかさが心地良くてずーっと布団にもぐっていたくなるものですよね。
ふかふかの布団サイコー!
……あら?
でも、その布団、本当にふかふかですか?
言われてみればそうでもないかなと思ったら、
そろそろお手入れが必要な時期かもしれませんよ。
今回は布団をふわふわの新品状態によみがえらせるお手入れ「打ち直し」と「丸洗い」についてお届けします。
布団の「打ち直し」って?
布団は毎日使用していると、だんだんヘタってぺちゃんこ状態になってしまいます。
中の綿がつぶれてくると、そのうち干してもふかふかにならなくなり、保温性も低くなります。
こういう状態になった布団を、 ふかふかによみがえらせる技術が「打ち直し」です。
具体的にどういう加工をするかと言うと、布団のガワをはずして中綿を取り出し、硬くなった繊維を専用の機械でときほぐします。
そこに新しい綿を足して、新しい生地で仕立て直すのです。
元の布団と同じような布団に仕立てることもできますし、サイズや厚み、枚数などを変更することも可能です。
打ち直しの良いこと・悪いこと
打ち直しの良いところは、もちろん、布団がふわふわの新品状態によみがえって、 さらっとした肌触りやふっくらとした温かさを実感できるようになることです。
また、新しく同じような布団を購入するより打ち直した方が費用も少なく済むし、綿をリサイクルすることで環境にも優しいですね。
そんな良いこといっぱいの打ち直しではありますが、ちょっと気になることも……。
打ち直しをすれば確かに中綿はふかふかになりますが、 ダニやカビなどの汚れは実は残ってしまうのです。
布団のダニを除去するには「丸洗い」
打ち直しでは落とせなかったダニ・カビ・汚れを落とすには、布団の「丸洗い」という方法があります。
水洗いすることによって、汚れだけでなく、
布団の奥に隠れているダニやカビ、雑菌などをスッキリと洗い流すことができます。
また乾燥をかけていく際には中綿を殺菌し、汗や汚れを吸って固くなっていた綿をほぐし、綿ぼこりなどの細かいゴミを除去します。
これにより布団がきれいになるだけでなく、
ふっくらと温かい状態へと戻ります。
つまり、丸洗いをすることによって、打ち直しと同様、布団が
新品のようなふかふかの状態によみがえるというわけです。
打ち直しと同じような効果が得られて、さらに汚れもすっきり落とせる丸洗い。
ぺちゃんこになった布団、打ち直す前に、まずは丸洗いを試してみてはいかがでしょうか。