布団を干す理由

丸一日かけて布団を干してもうまくふかふかにならないということ、ありませんか。それは干し方が間違っているかもしれません。
布団には正しい干し方があります。
布団を干す重要な目的は、布団を乾燥させることです。
人間は睡眠時にコップ一杯分の汗をかくといいますね。その量を布団が毎日吸い取ってくれていると考えると、乾燥は大事だと思いませんか。
布団が乾燥することで次のような効果があります。


1.布団がふっくらする。
2.臭いがなくなる。
3.ダニ対策になる。
4.殺菌できる。

乾燥することで布団の中の空気が膨らみふかふかになります。
臭い、ダニ、雑菌は、水分がなくなることで対策できます。
正しい布団の干し方でこれだけのメリットがあります。








布団を干す時間
天気のいい日が布団の干し頃です。
布団の干し方にはゴールデンタイムと呼ばれる時間帯があります。
10時から15時
この時間に干すのがおすすめです。
だいたい14時を過ぎたあたりから空気の湿度が上がってきます。
せっかく干した布団が湿気を吸い込んでしまう前に取り込むのが正しい干し方です。


布団を干す形
布団を干すとなるとベランダの手すりにかけて布団ばさみで固定、という形が一般的ですが、さらに正しい干し方について紹介します。

■直射日光を避ける
直射日光は生地を痛めるのでカバーやシーツを掛けたまま干します。
ビニールなどの通気性の悪いカバーは湿気を閉じ込めてしまうのでおすすめできません。


■1時間ごとに裏返す
直射日光による殺菌は30分から1時間で終わります。
乾燥を進めることも考えて、1時間に1回は裏表を返し、両面を干しましょう。

■布団を開いて干す
布団が「コの字」になるようなX字型の布団掛けがあります。
布団が二つ折りの形だと日光が効率よく当たりませんし空気の流れもよくありません。
できればでいいのですが、布団を開いた形でできる干し方を工夫してみてください。

シーツを掛けた状態で、1時間に1回裏返して、二つ折りではない形で。
これがおすすめできる布団の干し方です。

布団を叩いてはダメ
布団たたきでパンパン叩くとホコリが飛んできれいになった気がしますよね。
でもこれは、正しい干し方とは言えません。
むしろ布団を傷めてしまいます
叩くと綿が詰まり、透湿性や保温力を損ないます。
中綿がだめになってしまうのです。布団の生地も痛みます。
羽毛布団の場合も、中の羽を壊してしまいます。
布団たたきは、表面を撫でるように使ってホコリやダニの死骸などを落とすために使うのです。




布団の種類別、干し方の違い
布団の種類によって頻度や干し方が変わってきます。

■綿
湿気を吸いやすいです。天気のいい日は頻繁に干しましょう。

■羊毛
1週間に1回くらいが目安です。

■合繊(ポリエステルなど)
2週間に約1回くらいが目安です。

■羽毛
「羽毛は陰干し」と思いがちですが、2週間に1度は直射日光にあてます。乾燥させ臭いをこもらせないためです。

■真綿
吸・放湿性が高いので日陰に干します。2週間に1回程度が目安です。

■ウレタンフォーム
直射日光は避け、風通しのよいところでの陰干しがいいです。
シルクを使っている場合、直射日光に当てると劣化してしまいますのでご注意ください。
布団を正しい干し方で干せば気持ちのいい就寝時間を過ごすことができます。
また、布団は丸洗いするとさらに気持ちよく清潔な状態になりますので、ぜひ丸洗いもご利用ください。